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理想的な勉強スケジュール

・6ヶ月前
午後Ⅱの過去問を見て、どのようなお題が出ているかを確認します。

その後、今までの仕事を振り返り、午後Ⅱの論文のネタをピックアップします。


ネタをまとめるポイントは、
システムの概要、問題点、対処内容、工夫したこと、評価・改善点です。

数が多ければ多いほど良いので、エピソードなども思いつく限り書き出していきます。
まだ実際に文章は書かなくても良いです。


大テーマとして、できれば3つは欲しいところです。
そうすればあらゆるタイプの問題に対応できるからです。


・4ヶ月前
午後Ⅰの過去問を解きます。

午後Ⅱで長文を書く前に、手で字を書くことに慣れるようにします。
最近は手で文字を書くことも減ってきましたので。

午後Ⅰは基本的にはこの1ヶ月だけやります。
後は直前に余裕があれば、というところです。


・3ヶ月前
午後Ⅱ対策に着手します。論文を書き始めます。

過去問を見て書けそうなテーマから書いてみます。

とにかく原稿用紙に書くということが大事です。
最初の一文字を書くまで気合がいりますが、勢いがつけばどんどん書いていけます。


最初に見出しを考えて、それを肉付けして・・・
などの自分の文章を書くスタイルを確立したいところです。


試験までに2回くらい、通しで書ければ完璧だと思います。
私は試験前に通しで書けたことがありませんが・・・


・2ヶ月前
午前対策を開始します。


午後Ⅱ対策と並行で行いますが、あくまでも優先順位は 午後Ⅱ > 午前 です。

まずは午後Ⅱ対策で文章を書いて、勉強のシメに午前対策をやる流れが良いと思います。
時間がなければ午後Ⅱだけをやります。

くどいようですが、
午前の勉強を先にやると、それだけで疲れてしまい、午後Ⅱをやる気力がなくなります。
午前だけ勉強しても絶対に受かりません。


午後Ⅱについては、会場でスラスラ書けるように、頭にネタ・ストーリーを叩き込みます。
試験中に思い出している時間はありません。


・1ヶ月前
午後Ⅱ、午前対策をメインにやります。

時間がない場合、午後Ⅰ対策は省略して構いません。
どんな問題形式だったかな、とざっくり見直しておくくらいはやったほうがいいかもしれません。


とにかく文章を書いて手を動かしていることが大事です。手で書くのも体力が要ります。

午前は、早くから着手してもどうせ忘れるので(笑)、ここで一気にやるのも手です。



改めて理想のスケジュール線表を引いてみます。

スケジュール-long

これだけ余裕を持ってスケジュールを組めることは、ほとんどないかもしれません。
私も3ヶ月くらい前にやり始めることが多く、
結果こんな感じ↓になっています(笑)
スケジュール-short

その他対策

・時間を意識する
情報処理試験、特に高度試験は、満点を狙う試験ではありません。
問題量が多く、時間が足りないようになっています。

要するに時間内に得点を最大化させるのを競う試験なのです。

勉強していると、どうしても時間の意識が抜けがちです。
過去問を解くときは、必ず時間を計ってやるようにします。


・どんな環境でも集中できるようにする
試験会場では、席を選べません。
いろんな個性的な人がいます。学校が会場だと、部活の声や音もします。

そんな時、いちいち集中力を切らしているわけにはいきません。

私は、どんな状況にも対応できるよう、あえて騒々しい喫茶店チェーンで勉強していました。


・最後まで試験を受ける
高度試験では、試験会場に来る、最後まで試験を受ける、だけで合格可能性が上がる気がします。

朝、会場に行くと、まず空席が多いです。

きっと急遽休日出勤になったり、前日遅くまで仕事をして、当日起きられなかったのでしょう。
高度試験を受ける人はベテランが多いです。責められないです(笑)


問題の難易度にもよりますが、
午前の時点で3割くらい空席で、午後Ⅰ・午後Ⅱで更に1割ずつ減って、
最後まで席にいる人は半分くらいの印象です。

合格率10%の試験だとしても、実質20%は合格できることになります。

会場に来て、最後まで座っているのが、合格への第一歩なのです。



高度試験は、

・ネットワークスペシャリスト(NW)
・システム管理(SM)
・プロジェクトマネージャ(PM)
・システムアーキテクト(SA)

に合格しましたが、どれも仕事への姿勢などが大きく変わるきっかけとなりました。


・ネットワークスペシャリスト(NW)
正直に言うと、まぐれで合格しました。

受かるわけがないと思っていたので、合格はものすごく嬉しかったのですが、
しばらくすると怖くなってきました。

試験に受かったからには、いい加減なことは言えない、と思い始めたのです。
その頃はまだベンダーにいたので、特にそのプレッシャーが大きかったです。

大げさに言えば、そこで初めてプロ意識が芽生えた気がします。


・システム管理(SM)
ベンダーでは、目標管理で書くネタが無く、仕方なく情報処理試験を書いていました。

情シスに転職して、システムをきちんと管理する方法を純粋に知りたくなり受験しました。
初めて自分から合格したい、と思った試験です。

情シスに来て「自分のシステム」として当事者意識を持ち始めたのだと思います。


・プロジェクトマネージャ(PM)
ITコーディネータの研修で、同じグループの人に勧められたのがきっかけで挑戦しました。

現場作業以外の目線を知ることができました。

プロジェクトだけではなく、普段の仕事にも、QCDの考え方を入れるようになりました。

以前より視座が上がった気がします。


・システムアーキテクト(SA)
せっかく基幹システムに関わったので受けました。
その後の基幹システム更改プロジェクトで役に立ったと思います。


※ちなみにITストラテジスト(ST)は2度落ちております・・・www

論文を書くスタンスが分かりません。

情シスの現場視点から脱却できませんでした。2度の不合格で限界を感じました。
視点が変わったらまた受けようと思います。

ホルダーの方、考え方のヒントなどいただけるとありがたいです <m(__)m>



情シスにいると試験に合格しても、何の評価もされないことがほとんどです。
トラブル予防、ベンダー牽制などの点で、会社に貢献していると思うのですが・・・
仕事をスムーズに進めるため、と割り切るしかないです。

私もベンダーにいたら「通算で軽自動車買えるくらい」(友人談)の報奨金をもらえたかもしれません。
今となってはとても惜しいことをしました(笑)

ただ、お金では買えないものを得ることができましたし、転職で何度も見えないゲタを履かせてもらったりしましたので、よしとします。

もちろん、まだこれから取り返させてもらうつもりですが(笑)