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ひとり情シスは正常な精神を維持するのが難しい

ひとり情シスは非常にストレスがたまります。
それは以下によるものと思われます。

・評価されない(良いも悪いも)
・頼れるところがない(技術的にもマンパワー的にも)
・下に見られる(社内での扱い最下層w)

そりゃやる気が出ない日もありますよ。

でも自己嫌悪にならないでください。
以下のことをやって気分転換しましょう。

先手を打つ

未来の仕事の準備をすると、将来の自分を助けることになります。

例えば季節ネタだと、
新入社員研修の内容を考えたり、資料を作ったりするなどです。
無料のツール類を調べるのも良いと思います。

大体新入社員研修の依頼は直前に「やって」と丸投げされますから、
ネタはいくら準備しておいても損はないです。

※いつも思うのは、
新入社員研修の他のコマの講師は部長や課長レベルなのに、
システム関連だけは担当者レベルがやるんですよね・・・


私はタスク管理をAccessで行っているので、
その監視期限が来月や3ヵ月後などのものを抽出して、今何でもいいからできることがないかを定期的にチェックしています。

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この形ができれば、仕事が到来しても余裕を持って対応でき、その余裕で更に未来の仕事を準備する好循環に入れます。

整理整頓

業者からもらったパンフレットや提案書など要らないものをどんどん捨てます。

前は必要だと思っていた資料も、改めて見返すと不要だということがあります。
資料は積極的に捨てていかないと、あふれかえってしまいます。

捨てると、調べるときの検索対象が減り、効率アップにつながります。


前の会社では、何かあると電話帳のように紙が挟まったパイプファイルをずっとバサバサ繰っているおじさんがいました。
捨てる、年度ごとにファイルを分ける、スキャンしてデジタル化する、などすればいいのにと傍から見ていました。

どうもそのヒステリックに紙を繰る姿を見ていると、ストレスの発現になってるのかなとも思いました。その音を聞かされる周りは大迷惑ですが。


捨てるとスペースも広がります。スペースとは家賃のことです。会社への貢献になります。
棚を使いたいという他の部署に喜んで場所を譲ってください。

会社の棚とか、他部署にどんどん侵食する人もいますね。たくさん場所を占めると「勝った」と思っているのかどうか・・・
会社の移転のときに苦労するんですけどね(笑)
与えられたリソースで何とかするのが仕事だと思います。


整理と言うと、今あるものをどこかにまとめることだと思う人もいます。

どこかに押し込んでも、いつか開けなくてはならず、またそのときに扱いに困ることになります。
(1箇所だけ何でも放り込んでも良い場所を決めて、常にその1箇所を整理対象にするという方針なら別です。私はその方針好きです。)

捨てるのには勇気が要りますが、大体1年見ていなかったものは不要です。
割り切って捨てるか、捨てるのが怖いものは、スキャンして捨てます。

整理とは捨てることだと思います。

マニュアルやリストの作成・更新

今まで作れなかったマニュアル類の作成に着手します。

または、既存のマニュアルを最新版にします。
最近はクラウドの利用も多いですが、クラウドサービスは画面が頻繁にアップデートされます。
あまりにもマニュアルと変わってしまった場合は、画面のハードコピーを取り直す必要があります。
マニュアルが実際の画面と違うと、却って迷いを生じて読む側のストレスになるからです。

マニュアルがあっても、中身が古いとストレスがたまります。
「ホントにこれあってんのか」と。

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アカウントやメールアドレスのリストも最新にします。
異動・退職者の情報を反映し忘れていたり、部署名の表記が古いままだったりします

普段はなかなか最新状態にできないので、この機会に最新に置き換えます。
最新状態にしておくと、次に見たときに気持ち良く使えます。

検証

技術的に気になっていたことを試します。

例えば、新しいOSに社内で利用しているアプリがインストールできて、きちんと動くかどうかをテストします。
同時にインストール手順も記録しておけば、次回のセットアップ時にも役立ちます。


前の会社では、この習慣で助かったこともあります。

基幹システムのサーバがウイルス感染したPCからの攻撃でダウンし、業務ができなくなりました。

基幹システムのベンダーに聞いても「ウイルスを駆除しろ」の一点張りでした。
こちらでいろいろ調べて、Windows Updateを当てれば解消する見込みが立ったので、当てたいというと「動作が保証できないから当てるな」と。
(理屈ではそうなんですけどね。でも緊急時はそうも行かないんですよ。ベンダーさん)

夜遅くまで色々試していたのですが、解消せず、その日は諦めて帰ることにしました。
帰りに一駅手前で降りて、考えながら歩いていると、
ふと最近試していたウイルス対策ソフトの最新バージョンの適用を思いつきました。

ウイルス対策ソフトの一括管理の範囲からは外れ、スタンドアロン運用になりますが、サーバなのでそれほど運用に問題はありませんでした。

次の日朝にそれを適用してみると、障害は解消し、基幹システムが使えるようになりました。
それからウイルス感染したPC探しを落ち着いて行いました。


上記の例以外にも、検証を数日前にしていて、その後まさにその件でトラブルになり、助けられたことが何度もあります。

検証をやっているときは、何の役に立つんだろうなと思うときもあります。検証したことが100発100中で役に立つとは限らないので。
ただきっと未来の自分を助けてくれます。それも一番辛いピンチから救ってくれます。

会社は認めてくれませんが、きっと努力は報われると思います。



長いので次回に続きます。

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