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情シスは経験値がものを言う職種なので、経営者は辞めさせたら損だと思いますけどね。

人が変わっても表向きは回っているように見えます。
でも一見捨てても良さそうな機器が何故存在するのか、システムが何故その設定になっているのか。
その意図が後から来た者には分からない。で、不用意に機器を捨てたり、設定を変えるとトラブルに発展する・・・

辞めさせると継承される知恵が薄まっていくんです。
怖くて機器やシステムを捨てるに捨てられないので、余計なコストがかかり続けます。


情シスはスタッフ部門ですし、社内での扱いが最下層でもいいんですよ。
経営者さえ評価してくれれば。

それがことごとく評価しない。
嘘でも言えばいいのに、それもない。下手くそだなーと思います。

「万年係長ってのがどの会社にも居るものなんだよ」と前の会社の上司(専務)は言ってました。
「だから文句言わずやれ」ってことなんでしょうか。意味が分かりません(笑)


要は評価の仕方が分からないんですよね。
そして自分が分からないことは評価しない。

評価しないなら、一切頼らなければいいのに、そこは上司の権限フル活用でゴリ押ししてくる。
わけが分からんです。

というわけで、仕事のストレスが大きく、評価もされないひとり情シスは、頻繁に辞めたくなるんです(笑)

もちろんモチベーションを上げようと、頑張ってはみるんですけどね。

関連記事:
やる気が出ないときの対処法2/2


私の少ない経験から、転職に役立ちそうなことを書いてみたいと思います。

私と転職

私は現在5社目です。情シスは3社目です。

今から思い返すと、やっぱり今の日本社会では、転職はしないほうが得みたいです。
「お前が言うか」というところですがw
退職金が圧倒的に少なくなります。


¥以外でも、今の会社への転職は余計だった気がします。

今の会社は、休日や残業は前と変わらないのですが、給料が下がっています。

それを埋め合わせるキャリアとして、何か得られるものがあるかどうか、
今のところ疑問です。(面接時と話が違う、というのもあるのですが、それはまたの機会に)


前の会社で捨てたもの(苦労してスムーズに運用できるようにしたシステム・社内の人間関係)は、
思ったより大きかったという実感です。

長く会社にいると気づかないうちに、仕事をうまく進めるための下駄を履いているんですよね。


でも前の会社も身売りされたようです。残ったままだったらどうなっていたのか。
早めに脱出できたのはラッキーだったのかなと思います。

難しいですね・・・


私は5社も渡り歩いてきてしまいましたので、転職エージェントに行くと、
「5社も転職してると印象悪いですよ」と言われます。
「はぁ・・・」としか言いようが無い。

一方、3歳下の弟(新卒で入った会社にずっと勤めている)が行くと、
「同じ会社にずっといると凝り固まった印象をもたれて不利ですよ」と言われる。
どっちやねん(笑)

動かないリスクもあるんですね。
難しいですね・・・

そんな私ですが、以下お役に立てそうな情報を書きます。

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志望動機ネタ

会社ごとに、いちいち考えるの面倒ですよね(笑)

私はいつも、

①求人情報・ホームページで気になるキーワードを抜き出す
②キーワードごとに、それにマッチする自分の経験で生かせそうものをメモする
③3点程度にまとめる

という手順で作っています。当たり前といえば当たり前の手順ですが。


このやり方は、
まずは①を集中してピックアップして、その後②をやるという風に、
タスクを細分化できるところが良いと思っています。

なかなか一気に志望動機までまとめるのは難しいですからね。
何もしないで時間が過ぎていくよりは、少しでも作業を進められるほうが良いでしょう。


ポイントとしては、
①で「気になる」ということは、自分の中に関連する知識・経験などが、それなりにあるはずだと思います。
強引なこじつけでも良いので、それを②でひねり出すことが大事です。

具体的なエピソードを絡められれば最高です。
それが面接での説得力につながります。


ベンダーSEから社内SEに脱出wされる方は、
以下リンクが志望動機のネタになるかもしれません。
社内SEとベンダーSEはだいぶ考え方が違いますから。辛辣な内容ですが。
ひとり情シスの良さもまとめましたので、ご参考までに。

関連記事:
社内SEとベンダーSEの違い3/3
ひとり情シスの良さ


私がこれまで見てきた、情シスに向いていない人の特徴というのもあります。
これも裏返せば情シスに向いている人だと思いますので、リンクを貼っておきます。

関連記事:

質問ネタ

これもいちいち考えるの面倒ですよね(笑)

私は共通のものをいくつかストックしています。

その会社固有の質問が浮かべばそれを優先し、浮かばなければ共通のほうを使います。


私がよく使う共通質問は以下の通りです。

・今回募集の背景
・情報システム部門内の業務分担はどんな感じか
・ベンダーとの関係(積極的に利用しているのか、なるべく内部でやろうとしているのか)    
・社内での情報システム担当の位置付け
・理想とする(目指す)情報システムの姿
・ユーザとの関係とITリテラシ
・ITリテラシの向上(教育)についてはどう考えているか
・ガバナンス(社内の合意形成)はどうか
・このポジションで期待されることは
・中途入社の比率と評価
・運用、保守において重視していること
・システム概要
・資格等に対する評価


質問はあまりしすぎると、面接官が引きます。2つ程度で十分です。

面接の流れで質問している場合や自分がよくしゃべったなと思うときは、
質問なしというのもアリです。

大抵質問は最後なので、面接官はさっさと終わらせたいって顔をしていますね。
そのあたりは空気を読みましょう。

転職回数が多い場合

特に転職回数が多い場合、退職理由は面接で必ず突っ込まれます。
絶対に逃げられません。

私の場合は4回辞めた理由を話さなければならず、
どうしても後ろめたさが出てしまいます。

※自分の人生ですし、悪いことをしたわけではないのですが、
採用側としては「またすぐ辞めるのではないか」という不安があるので話を聞きたい、ということのようです。
ただこれからの時代、転職回数とかネチネチ突っ込んでる会社は持たないかもしれませんね。そんな会社は人が採れなくなりますよ。


いつもここを乗り切るのが大変でしたが、
かつて転職エージェントからアドバイスされ、「転職経緯書」という書類を作りました。

言われなくても、履歴書・職務経歴書とともに企業に提出するようにしています。

私の場合はA4用紙1枚です。
そこに会社名と何故転職したのかを1社ずつ書いています。

人間関係など、本音はもちろん押し殺して、
次の会社につながるような前向きな理由を書いたほうが良いです。


書類を提出していても、改めて自分の口で説明してくださいと言われますが、
言い忘れがあっても、代わりに書類が語ってくれます。

私は若い頃のベンダーからの転職については、あまりいい訳をせず、
「若気の至りで反省しております」
と全面降伏のスタンスでいつも臨みます。

その後の情シスの仕事につながる、いい経験ができたという流れにすると、
いつも劣勢を挽回できている気がします。

それで落とされたら仕方ないと思っています。


最初から「弱み」を見せてしまうほうが、誤魔化すよりは印象が良いのではないかと思っています。
どちらにしても退職理由はしっかり準備する必要があります。

いつも退職理由のところでしどろもどろになってしまう方は、試してみる価値があると思います。

判断基準-三大条件

仕事内容は当然として。
興味の無いことを仕事にすることほど苦痛はありません。


それ以外は、

①給与
②休日
③残業

が大事だと思っています。

そして、これらのうち2個を満たせば良いと考えています。

全部を満たすのは難しいです。ここでも100点満点主義は捨てます。
私は今の会社に入る時は②と③を取りました。


①を重視する場合は最初が肝心です。入るときしか交渉できません。
最初低いとずっと低いままです。
ただし、あまりに高く設定して入社すると、プレッシャーが増えます。
リストラの候補になりやすくなります。

会社ではすべてにおいて、
「○○をくれ」と手を出して要求するのはリスクが高いのです。
それで消えていった人を何人も見ました。

意気地がない、度胸がない、と思われますが、こちらは平均的に満足度を上げたいのです。
ただでさえ転職は博打を打っているので、余計なところで勝負したくないというところです。

②か③、またはその両方を犠牲にして①を取りに行くのは、アリだと思います。


②に関しては、
「月に1度、土曜出勤があります」は、一見「これぐらいいいか」と思ってしまいます。
しかし、完全週休二日に慣れてしまうと、意外とストレスになります。


③に関しては、
会社の雰囲気もありますが、本人次第というところも大きいですよね。
私は周りが残っていても、空気を読まず帰りますので。
だって子どもを風呂に入れなきゃいけないんでw
もちろん必要なときは残業しますよ。

関連記事:
無駄な残業は意地でもすべきではない理由

判断基準-拠点数

情シスでは、拠点数は少ないほうが良いと思います。
ひとり情シスならなおさらです。

情シスは大抵本社にいます。
本社にほとんどの社員がいれば、何かトラブルがあっても、すぐに直接手を出せます。

自分の実力を目の前で見せられるのが良いのです。


拠点数が多いと、なかなか身動きが取れません。

出張は留守にするのが怖いのです。留守の間に何が起こるかわからない。
また出先では手段が限られるので、犬死の可能性もあります。
トラブル対応などには、それなりの道具や環境が必要です。情シスは技術職ですから。

そうなると他拠点はなかなか制圧できません。


前社では増減ありましたが、2~4拠点で、社員のほとんどが本社にいました。
なので、まずは本社制圧を目指しました。

それでも結局、他拠点の完全制圧は難しかったです。
無理に制圧すると、何かトラブル等があったときにお願いがしにくくなります。
多少の自由を認めつつ、情シスの都合のいいときに頼るという風にバランスを取っていました。

拠点数2拠点前後、社員数100人前後、が私の理想の会社規模です。

今の会社は、拠点数12拠点、社員数約140人です。
顔が分からない人がたくさんいます。
会社選びに失敗しました。

判断基準-営業職の構成比

これまで情シスとして3社見てきましたが、営業はおかしなことをやる確率が高い。

PCのトラブルのほとんどは営業です。
客に変な売り方をして、システム的に無理難題を押し付けてくるのも営業。
上にもよるが、「売れれば何でもいい。後はしったことか」という姿勢の者が多いです。
(それで会社の半年1年分でも売ってくればまだカッコいいのだが、その額たるや・・・)


ドラッカーは
「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」
と言っています。

営業が少ないほうが優れた会社なのです。


前の会社では、全社員約80人中、営業が約25人でした。(約31%)
今の会社では、全社員約140人中、営業が約80人もいます。(約57%)

前の会社が優れているとは言わないが・・・
情シスとして制圧しやすかった面はあります。


会社は数の論理なので、相手が少ないに越したことはないのです。

判断基準-第一印象

主観的なのでうまく表現できないのですが、

・受付に入ったときの第一印象
・面接してくれた人の第一印象

はやはり大事な気がします。


今の会社は、受付に入った瞬間「どよーん」とした空気が淀んでいました。
それを必死に理性で押し殺した結果が今です(笑)

面接してくれた人の印象も・・・
面接官は、私が入って1年くらいの間に、社長始め皆辞めてしまいました。


何社も見てきた経験があるならば、直感も大事にして良いと思います。

転職先での振る舞い方

転職してからですが、いくつかポイントがあります。


・肩の力を抜く

あまり最初からやる気満々・元気一杯に行く必要はないです。
受け入れる側からすると、寒いです(笑)

ただ大事なところでは絶対に逃げないことです。

転職した直後は、他人が嫌がる仕事しか残っていないことが多いです。
最初は火中の栗を拾うことになります。

そのときの態度を周りは注目しています。見ていないフリをして。
涼しい顔で火中の栗を拾いましょう。
嫌なことでも淡々とこなすことでしか信頼は得られません。


・最初から親しげに話しかけてくるやつには注意

仕事ができないやつは、暇なので話しかけてきます。

どうでもいいことはすぐに教えてくれます。
トイレの場所とか昼飯の話とか。

見極めるのは簡単で、仕事の質問をすることです。
逃げたりごまかしたりするやつは、ブラックリストに入れて良いです。
人畜無害なら良いのですが、恐らくこれからずっと害になります。


・合わないやつは淘汰されるのを待つ

合わないやつはどこにでもいます。
いないほうがおかしいくらいです。

そういう輩には類型化して対応します。
「あぁ前の会社の○○と同じタイプね」と。

基本は関わらないに限ります。

何故かそういう輩は、じっくり待っていると不思議と淘汰されるんですよね。
こちらから去る必要はありません。



毎回「転職は最後にしよう」と思っているのですが、この体たらくです(笑)

別の考え方が必要なのかなと、最近思っています。
【転職先は「尊敬できる人がいるかどうか」で選ぶべき。】

このブログを始めたのもその一環です。
何かのきっかけになれば良いのですが。

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