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ひとり情シスは、悲惨さが前面に出ていますが、良い面もあります。

たまには良いところも書いてみたいと思います。

自分のペースでできる

私も以前は複数人の同僚がいる情シスにいました。

お互い「相手やるだろう」と期待して、結果として仕事を押し付けあったり、効率が下がる面もありました。それがストレスになったりします。


1人だと自分がやるしかありません。腹を括ってさえしまえば良いのです。



また行動指針が一致していないと、同僚がセキュリティホールのようになります。

こちらである人からの依頼をピシャリと断っても、同僚に同じ人から同じ依頼が行きます。

同僚がその依頼を受けてしまうと、やらざるを得ません。

ユーザはあらゆる手を使って要求を通そうとします。
一度要求を通すと依頼者は味をしめてしまいます。次回からその同僚に依頼するようになります。
断ろうとすると「前はやってくれた」と粘ります。粘れば通せるという実績があるので、以前より断るのが難しくなります。

こうなるといくらこちらが頑張っても、統制が取れなくなるのです。
なかなか根深い問題です。

その点、1人だと簡単です。
やる人間は1人しかいないので自分が断ればそれで終わり。
もちろん何でもかんでも断るのではなく、自分を律する必要はあります。

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仕事の幅が広がる

もともと情シスには、定型的な仕事も非定型な仕事もありますし、単純作業から企画的な仕事もあります。

具体的には、マスタ登録やPC設定作業から、基幹システム導入プロジェクトの運営や経営会議でのプレゼンなどです。


ひとり情シスだと、全部やらなければなりません。

技術職でありながら、幅広く対応もできるようになります。


前の会社では、封筒や納会の手配までやっていたこともありますが、さすがにもうお腹いっぱいです(笑)


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仕事の処理能力が上がる

ひとり情シスは仕事を速くやらざるを得ません。
処理能力の向上は必要に迫られてのものです。

さっきまで暇だったのに、突然依頼やトラブルが同時に発生します。
そんなときにボールを持ち続けていると大変です。ロクなことがありません。
すぐに処理をしてボールを手放すか、
依頼者との関係によっては、作業は完了させて、後はその結果を投げるだけの状態でスタンバイ(敵対関係の場合、タメるのですw)、という状態にする癖がつきます。



ベンダーSEのときは、複数の作業を並行して進めるのが苦手でした。
SEという技術職だから仕方ない、という理由に逃げ込んでいた面もあります。

会社では8時間勤務ですが、仕事は3時間で終わることを目標にしています。
残った時間はトラブル対応や未来の仕事を先取りします。

そのくらいの力を持っておかないと、転職するときに怖いです。
「忙しい忙しい」と騒いでいる人を見ると、転職するとき大変だろうなと思います。

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実践的な対応力がつく

机上の空論では何も進みません。
理屈ばかり言っているやつ、不平・不満ばかり言うやつには本当に腹が立ちます。

ひとり情シスでは、自分でアイデアを出し、自分で手を動かすことで課題が改善できます。
というよりそれしかないです。

コンプライアンスに反しない限り、手段を選ばず、なりふり構わずやる。
それがやりがいにもつながるのだと思います。

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リストラのリスクが減る

ひとり情シスは、これ以上減らしようがありません。

ひとりでやっていると、ブラックボックス化する部分が増えると思います。

だから少なくとも「明日から来なくていいから」はないでしょう。


こちらのリスクではなく、会社のリスクなのです。
会社がそのような状況にしたのです。

肩たたきをされても、最低3ヶ月は引っ張れます。その間に転職活動をすればよいのです。
3ヶ月も引っ張れない場合は、自分の力不足と諦めます。

上は執念深いですからね・・・


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大人なのに「緊急事態!」とばかりに慌てふためくお子ちゃまが会社にはたくさんいます。

情シスも一緒に慌てていては困ります。逆に努めて冷静に対応するようにします。
そうなると大抵のことには慌てなくなります。



ひとり情シスには逃げられない仕事ばかり来ます。
特に転職すると最初は、前任者が適当にやった仕事の尻拭いをせざるを得ません。

おかげで何がきても腹を括って対応できるようになります。
失敗しても命までは取られませんからね。


そうやって自信がつくと、媚びる必要がなくなるのです。
上司が居ても気にせず帰れるし、出たくない飲み会に付き合う必要もなくなります。


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放置に強くなる

私は現在5社目ですが、中途入社をするとどこでも孤独です。
基本的には入社してしばらくは放置です。

これは仕方ないところです。
特に最近は受け入れる側も余裕がありませんから。
会社からかまってもらうことを期待するだけ無駄です。



ひとり情シスではなくても、かまってちゃんは転職したらダメです。
かまってもらうことを期待して入っても、すぐに辞めることになります。
最初テンション高めで入ってくる人にこのパターンが多いです。


ひとり情シスは放置の殿堂です。非常に精神的に辛いところです。
でもこれに慣れていると、転職時にすんなり適応できるようになります。


私は毎回「放置上等」の気構えで行きます。逆に活路を開くことができます。

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こうやって考えてみると、ひとり情シスとはもしかして、最高の環境ではないか、とも思えます(笑)


「うまいことやっといて」と放置されるのは、自由であるとも言えます。

でも日々のストレスフルな環境だと、なかなか俯瞰して見られないのですが・・・
私もまだまだです。