ベンダーSEで長時間の残業に苦しめられている方は、
「社内SEはまったりして良さそうだな」
と転職を希望される方も多いと思います。
「社内SEはまったりして良さそうだな」
と転職を希望される方も多いと思います。
ただ社内SEへの転職には注意点があります。
ベンダーSEとは考え方や行動の基準が違うのです。
それを知らずに上っ面だけを見て、「楽そうだから」と転職をすると、
きっと痛い目に遭いますよ。
きっと痛い目に遭いますよ。
綺麗な勤怠
私がベンダーSEだった頃は、当日朝に「体調不良で午前半休します」が当たり前でした。
私も若い頃は何度かあります。恥ずかしい行為でした。反省してます。
今社内SEの立場で、朝ベンダーSEさんに電話をすると、連絡が取れないときがあります。
電話に出ていただいた方の口調で何となくわかるんですよね。
まだ悪しき伝統は脈々と受け継がれているのでしょうか。
まだ悪しき伝統は脈々と受け継がれているのでしょうか。
顧客の都合で前日夜遅くまでハマっていたから仕方ない?
確かにそれもあるでしょう。でもそれを避けるよう工夫するのも仕事です。
確かにそれもあるでしょう。でもそれを避けるよう工夫するのも仕事です。
私はベンダーSEの頃は徹夜をしたことがありません。上司にもあまり遅くまでやらずに帰れと言われていました。
遅くまで残業をしてしまうと、しばらくは体の調子が悪くなります。
その後のパフォーマンスが落ちることを考えると、深夜残業は非常に効率の悪い働き方だと思います。
その後のパフォーマンスが落ちることを考えると、深夜残業は非常に効率の悪い働き方だと思います。
そもそも捌ききれない仕事をこなすために残業しているのに、次の日半日休んでしまったら、また仕事がたまってしまうでしょう。自転車操業です。
社内SEで突発の午前半休はまずいのです。それが社会の常識です。
もちろん本当に体調が悪い時は別ですが、それが月に何度もあったり、昼から平気な顔をして出勤してきたりすると、誰だって仮病を疑います。
(突発午前半休で昼から出勤してくる人は、何故か不機嫌な顔をして登場するのも不思議ですねw)
(突発午前半休で昼から出勤してくる人は、何故か不機嫌な顔をして登場するのも不思議ですねw)
こんな勤怠では、たとえどんなに仕事ができようと、信頼は地に堕ちます。社内で軽く扱われるようになります。
皆「また来てないね」と笑って言うかもしれませんが、内心はバカにしています。
社内SEはライン部門ではなく、スタッフ部門となります。
スタッフ部門は他の部署への模範とならなければいけません。
社内の規律を乱すようなマネをしていると評価を下げるのです。
ベンダーにいて周りのだらしない勤怠に疑問を持ち、規則正しい生活をしたい、と思う方には社内SEは合うとは思います。
システムへのコミットメント
特に中小企業だと、システムに何かトラブルが起きると、全て自分に降りかかってきます。
それを災難と思うか、やりがいと思うか。
そもそもラクに運用できる方法まで考慮して構築しなければ、自分の首が絞まるのです。
システムとは本来そういうものでしょう。構築だけではないし、運用だけでもない。
システムとは本来そういうものでしょう。構築だけではないし、運用だけでもない。
そのようにシステムに向き合っていると、「自分のシステム」だという意識が自然に芽生えます。まるで自分の子どものように心配になります。
上述の勤怠とも絡みますが、誰に言われなくとも、定時前に会社にくるようになります。
私もベンダーSEの頃は、1分たりとも¥にならない時間を会社に与えたくないと思い、朝定時ギリギリに駆け込む社員でした。
私もベンダーSEの頃は、1分たりとも¥にならない時間を会社に与えたくないと思い、朝定時ギリギリに駆け込む社員でした。
今は停電明けなどのイベント後に早めに出勤するのも苦になりません。
なぜなら自分のシステムだからです。
なぜなら自分のシステムだからです。
前任者が残したシステムも最初は忌々しく思いますが、やはり長く付き合っていると愛着が湧いてきます。
毎朝のようにサーバのサービスが落ちていたのが、毎日サーバのチェックをするようになってから、安定稼動するようになったことも何度もあります。
チェックをしているだけであり、設定を変えているわけではないのですが、それで稼働状況が変わるのです。本当に不思議です。
逆に「あのシステムには関わりたくないな」と目を背け、チェックを怠っているシステムほど、動作が不安定になります。
「生きているシステムを実践で動かしている」という感覚がやりがいにつながることは間違いないです。
この感覚は、顧客のシステム構築では味わえません。
中小企業では、システム自体のレベルは低いかもしれませんが、それはやりがいの大きさとは関係ないのです。
中小企業では、システム自体のレベルは低いかもしれませんが、それはやりがいの大きさとは関係ないのです。
逃げずにシステムと正面から向き合えるか。そこが大事な気がします。
腹を括る/覚悟をするとも言えます。
往生際が悪いのはみっともないのです。仮に失敗しても命までは取られませんから。
そして腹を括る/覚悟をすると迫力が出ます。
なぜなら本気だからです。
なぜなら本気だからです。
中途半端な考えのユーザになど負けるわけがありません。
システムを正しい形に導くことができるようになります。
コミットをすると自分の思うようにシステムをコントロールできるのです。
むしろ、自分の思うようにシステムをコントロールするには、コミットするしかないのです。
腰が引けていてはダメなのです。
私はベンダーにいたのでわかります。
何故ベンダーにいると明確な目標を持てず、モチベーションを保てないのか。
厳しいことを言うと、ITベンダーは虚業だからです。
社内SEも会社内では虚業の部類に入りますが、自分事として生身のシステムを扱っています。
ベンダーSEとはそこが大きく違うのです。
ベンダーSEとはそこが大きく違うのです。