非正規社員の立場にある方々を差別する気は毛頭ない。

正社員の甘さについての話だ。

改善

最近、

「文句を言うのが私の仕事」
「問題を提起してやったぞ」

という姿勢の正社員が多い。

例えば、「基幹システムの○○が使いづらいんだけど」とだけ言い放つ。


正社員失格だと思う。
正社員は問題を発見し、改善方法を考え、それを実行するまでが義務なのだ。


基幹システムは確かに情シスの範囲なのだが、
情シスとしてはQCDを考慮した上で、敢えて使いづらいままにしているのだ。
それが分かっていない。


問題に対して、文句を言うだけなら正社員の資格はない。
自分で改善できないなら、文句を言ってはならない

改善案を持っているのに、それを実行できないなら正社員の資格はない。
実行する意欲を持っていないなら、文句を言ってはならない。


「自分には○○がないからできない」という言い訳をするのも正社員の資格はない。
諦めているのなら、文句を言ってはならない。

自分で何とかできないのなら、黙って現状に従えということなのだ。

記録・整理

やった仕事の記録、整理も正社員の義務だ。
対象はデータだけではない、物理的なものもだ。

PCを購入・廃棄したなら、台帳を更新する。
会社が移転し、代表者の変更などがあったら、NTTやプロバイダ、リース会社などに変更を通知する。
それは正社員の義務なのだ。


今までいた会社では、常に過去の担当者のだらしなさに泣かされている。

拠点が移転したのにNTTやプロバイダに連絡していないので、光回線やプロバイダ契約がそのままになっており、会社に無駄な費用がかかり続けていたり。

無駄な契約は解約しようとしても、社名変更の連絡もしていないので、問い合わせや契約変更などで難儀する。

そもそも回線の契約社名や設置場所の記録がきちんと残されていないので、全体像が把握できない。
完全に行き詰ってしまっている。
情報をこまめに記録・整理できていないため、会社へ損害を与えているのだ。
だらしないやつは辞めてからも迷惑をかける。
「こういうのきっちりやるの苦手なんだよね」なんて免罪符をもらおうとするやつがいるが、サラリーマンとして終わっている。

周りからは「しょうがないな~」なんて言われるが、信頼は確実に失っている。皆内心冷ややかに見ている。
こういう信頼の失い方が最も怖い。

1ヶ月で会社の1年分稼いでくれるほどの逸材なら話は別だが。

でもたぶんそれはない。
稼いでくるやつは、きっちり事務処理もこなすからだ。

空気を読む

一言ではうまく言い表せないが、
「時と場合により、細かいところは見て見ぬ振りをする」
とでも言うべきところか。


例えば、業者から飛び込みの売り込み電話が来て、担当者が不在だとする。
その際相手の求めに応じて、正直に担当者の名前を教えてしまう人間がいる。

「早く言いたかった」と言わんばかりの言い方だ。
教科書どおりの「いい子」の対応しかできないのが多いのだ。


私は「次回ご連絡する際のご担当者様のお名前をお教えいただけますか」と言われても、
「○○担当でお願いします」と返すようにしている。

そうしておけば、次回も「○○担当の方いらっしゃいますか」と掛けざるを得ないので、
電話を受けたほうは、付き合いのある業者ではないと分かるのだ。


名前を教えてしまうと、次回から名指しで来る。そうすると本人につながざるを得ない。
上司が打ち合わせをしていても、割り込むべきかと考えなければならない。
不在だとしても、何かの案件の連絡かもしれないから、携帯等で連絡を取るべきかなどと気を遣わなければならない。
余計な労力がかかる。

「○○担当の方いらっしゃいますか」と言ってくれば、慌てて対応する必要はないなとそれだけでわかるのだ。
だから名前を教えるのは、部署全体の効率を下げる、身内を売る行為なのだ。


身内を売るのは、自分のことしか考えていないのだろう。
電話で断る気まずさに耐えられる精神を持っていないのだ。

正社員というより、大人としての資格もないのかもしれない。



非正規社員の方も大変だと思う。

理不尽なことや納得できないことも飲み込んでやらなければならない。
飲み込めない人はすぐに辞めていく。それが非正規社員の良さでもあるが。


とはいえ非正規社員も、その立場での空気を読まなければいけない。

たまに非正規社員の方が正社員に文句・苦情を言ってくることがある。
非正規社員の立場としては、文句・苦情だけ言うのは問題ない。


ただそれに対して正社員が対応するかどうかは別の話だ。
「何故改善しないんですか?!」と更に言ってくる非正規社員の方もいる。
空気を読んで欲しい。