囲碁における後手
私はスマホのゲームで囲碁を少しやります(私はめちゃくちゃ弱いですw)。
もちろんゲームとして楽しいのはあるのですが、頭の体操としてうってつけなのです。
大局観が必要ですので、自分の視野が狭くなっていないかのチェックにもなります。
大局観が必要ですので、自分の視野が狭くなっていないかのチェックにもなります。
囲碁では、先手を取ることが非常に重要になってきます。
なぜなら後手は、先手の相手をしなければいけないからです。
相手をするとは、急所を打たれたら、必ず守りを固めなければならないということです。
先手に急所を打たれて放置すると、石や地(=陣地)を取られてしまいます。
というわけで、戦いは先手のペースで進むのです。
囲碁のプロは意地でも後手を引かないようにします。
局地的に損をしても、「負けても良い」くらいの気合で頑張ります。
局地的に損をしても、「負けても良い」くらいの気合で頑張ります。
そのため囲碁では、「コミ」というハンデを後手(白)はもらえるのです。
日曜午後にやっているNHKの囲碁の時間で対局開始時に、「コミは6目半」と言っているあれです。
プロは「半目(0.5目)」にしのぎを削る戦いをするので、「6目半」というのは非常に大きな差です。
そのくらい黒(先手)は有利なのです。
後手ベンダー
それにしてもベンダーは後手を引きたがりますね。
おまけに後手を引いていることに気づいていないベンダーばかりです。
先日も、約束していた見積や資料の送付に遅れた基幹ベンダーがいました。
1週間前に見積や資料を出すと言っていたのに、打ち合わせ当日の朝にメールで送ってきました。
約束の1週間前に私は「見積や資料どうなりました?」と確認メールを送りました。
でもそれに回答はなく、打ち合わせ前日に「明日出す」という連絡が来た次第です。
打ち合わせでは、ベンダーは事あるごとに謝っていました。
こちらも一歩引いて話を聞きます。当たり前ですよね。
「大丈夫か?」と疑いの目でも見ます。重箱の隅をつつきたくなります。
こうなると完全に後手なんです。ベンダーのペースにはなりません。
アポイントに遅刻してくるのも同じですね。
全てに説得力がなくなります。打ち合わせの最中に謝り続けるほうも辛いと思います。
遅れることを予め伝えてくれればそれでいいんですよ。こちらも鬼じゃないですから。
何故そのメールを1本でも打てないのか、不思議でなりません。
遅れれば遅れるほどハードルは上がって行きます。
自ら困難な道へ進んでいるんですよね。
そもそもの内容が悪ければ仕方ないですが、提案は良いのに遅刻という要素があるために、割り引かれて判断されたらもったいないと思うんですがね。
ベンダーだけじゃない
後手を引いているのは社内にもいます。
例えば朝、定時ギリギリに駆け込んでくる人です。
電車の遅延など、ちょっとしたことがあれば、即遅刻確定です。
彼らは当然よく遅刻をします。時には電話しながら入ってきたりして照れ隠ししますw
たった数分の遅刻ですが、程度の問題ではないのです。むしろそのちょっとというところが良くない。
20代30代の若手ならまだわかりますが、40過ぎて役職にもついているのに、そのプレースタイルはいかがなものか。
育児や介護などの理由があるのかも知れませんが。それにしてもあと10分早く起きるくらいできるでしょう。
そういう人は仕事が遅かったり、アピールのためだけに余計なことをやっていたりする確率も高い気がします。
時間にルーズだと、仕事で結果は出しづらいんでしょうかね。
社内でもどこか軽く見られているところがあると思います。
家庭においても先手は重要です。
私の家では、特に台所の洗い物がポイントとなっております。
・自分からやれば5点
・かみさんから言われてやると-2万点
くらいの感覚です。何の点数なんだというところですがw
後手では、たとえ家事自体をきちんとやったとしてもマイナス評価なのです。
おまけにマイナスポイントが大きすぎて、永久に挽回できませんw
これはもう習慣の問題です。修行です。反射神経で対応するのです。
そうしてやっと家庭に平和がもたらされるのです(笑)
囲碁では先手を取ったからと言っても、もちろんずっと相手の急所を打ち続けることはできません。
どうしても攻めるほうは弱点を抱えてしまうのです。
気持ちよく攻めていると、打った手を無視されて、逆襲を食らいます。弱点を突かれてしまうのです。
ほんの1手で形勢が変わります。
大きな石が取られて、そこで勝負がついてしまうこともあります。
大きな石が取られて、そこで勝負がついてしまうこともあります。
囲碁では自分の弱点を省みず、攻めすぎることを「打ちすぎ」と言います。
そこで先手は、ある時点で謙虚に弱点を補強する必要があるのです。
囲碁では「手を戻す」と言います。プロも必要なときはきちんと手を戻します。
これが難しいんです。どうしても欲張って、「まだいける」と自分に都合良く考えてしまいます。
これが難しいんです。どうしても欲張って、「まだいける」と自分に都合良く考えてしまいます。
最近は会社でもどこでも、人の弱点をちょっとでも見つけると、すぐ揚げ足を取ったりする風潮がありますね。
「打ちすぎ」はいつか足元をすくわれるハメになると思うのですが。