中小企業情シス稼業

2社連続で中小企業ひとり情シスやっています。 同じ境遇の方のお役に立てればと思います。

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2017年08月

経営者を味方につける

正直、上の人と関わるのはあまり得意ではない。

40過ぎたおじさんが何を言っているんだと言われそうだが(笑)


でも情シスになってからは、少なからず経営者には鍛えられたところはある。

「声がちいせぇんだよ!」で気合が入る

情シスとして入った最初の会社において、経営会議でシステム導入の提案をした。

事前に社長には話をしてあり、OKをもらっている。


31歳くらいだったが、経営会議で話すのは初めてで、転職しても間もないこともあり緊張していた。

私が話し始めてすぐ、社長が「声がちいせぇんだよ!」と怒鳴った。


顔が紅潮するのがわかった。

だが気合が入った。

その後は叫ぶように説明していたと思う。


説明が終わると、社長はきっちり援護射撃をしてくれた。

他の役員にもプレッシャーをかけていた。


私が会社に入ったとき、情シスは社内からの信頼を失っていた。

そんなときに小さな声で提案をしたら、通るものも通らなくなる。

抵抗勢力の役員達も騒ぎ出す。

その流れにさせないためにも、私に自信を持って話すよう仕向けてくれたのだと思っている。


それからは経営会議のような場では、意識して大きな声で話すことにしている。

自信の有無に関わらず、発表の際には重要なポイントだ。

「なるべく安く上げろよ(笑)」で援護射撃

情シスとしての2社目の話。


私の上司の部長が不在のあるとき、社長に呼ばれた。

システム関連の課題をまとめて、説明しろということだった。


社長は部長を嫌っていたのだった。

部長に話を聞いても埒が開かないので、担当者である私に直接話を聞いたのだ。



それから定期的に社長に説明しに行った。1対1だ。

資料を作り、こうまとめろと指示を受け、また資料を作ってチェックを受ける日々が続いた。



感心したのは、説明するとすぐに理解し、鋭いツッコミが来ることだった。

社長はいい歳だし、決してITの専門家ではない。

会社には営業も開発も業務も、いろんな部門があって、それぞれがお伺いをたてに来る。

適当なことを言って、予算をぶんどろうとする部下もいるだろう。


社長というのは、初見でも概略を理解し、判断しなければいけない大変な仕事だと思った。

翻って、部下はわかりやすく説明する義務があるんだなとも感じた。



何度かの”スパーリング”を済ませ、経営会議で発表することになった。


社長は普段は鬼のように怖い。

会議室に入ってくると、皆雑談をピタッとやめる。

冷房が強まったかのように空気が寒々しくなる。

(あまり怖がらせるのもどうかと思うがw)



そんな中、私は管理職の中で1人係長として、発表した。

緊張はしていたが、上述した経験を生かし、大きな声で説明した。


私の上司の上司の専務は、余計なことばかり私に言ってきた。

つまらない質問をすることが、こちらの足を引っ張るということがわかっていないのだ。



社長は黙ってそれらのやりとりを聞いていたが、まとめとしてシステム導入の必要性を皆に説いた。

そして最後に「なるべく安く上げろよ(笑)」と私に言ったのだ。


皆が一瞬笑い、張り詰めた空気が緩んだ。

こういう援護射撃もあるのかと思った。



下から見ると何をしているのかわからないし、いばっているだけに見えるが、
そうは言っても経営者だ(笑)

きちんとQCDに沿って話をすればわかってくれる。


情シスは社長と直接話ができる良い立場だとは思う。

ただし、オタク思考をそのまま持っていくと雷が落ちるので注意が必要だ。
情シスに向いていない人は概してその傾向がある。

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記録に始まり、記録し続ける

やっぱり仕事は記録ですな。
同じようなことを何度もやるんだから。


初めてやった仕事が終わったら、ほっとするだろうし、疲れているだろうけど、得たことを体系的に整理する。
「後で」なんて言ってもやるわきゃない。

疲れたところでもうひと踏ん張りできるかが分かれ目。

できないやつは、また同じところでハマる。それを永遠に繰り返す。


いったん整理した情報をブラッシュアップしつづけるのもセンス。

最初はちょっとの差なんだけど、いずれ大きな差になって、情報が使い物にならなくなる。
そうなるとまたイチから整理しなおし。これはしんどい。

「更新し忘れてた」なんてお話にならないんですよ。
記録し続けるんですよ。



記録するのは、過去の整理だけではない、未来に備える意味もある。

「来期の目標を立てろ」「何かアイデアを提案しろ」と言われて、
すぐに何個も思いつくわけがない。

普段から疑問に思ったことや、思いついたことをこまめにメモしておかないと。
ネタのタネを。



アイデアってすぐに蒸発してしまう。
さっきまであんなにありありと思い浮かべていたのに。
目が覚めると、さっきまで見ていた夢を思い出せないように。
これが非常にもったいない。

だから常にメモを取る準備をしておかないといけない。
記録をする準備が最初。


ツールは紙とペンでも何でもいいんですよ。
ただ、今はスマホを肌身離さず持っているから、デジタルツールにしておくと便利は便利。

ジョギングなんかしているときに限って思いつくことが多いから、そのときは困る。
俺はスマホを持って走らないので、そのときはアイデアを唱えながら、家に帰る。

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プロフィール
40過ぎて何とか結婚し、2015年末に子どもができた、左利き初老オヤジです。日本史を再勉強中。株、囲碁、鼻炎、眼振少々。中小企業ハッタリテキトー情シス(社内SE)。Access/ExcelVBAしか武器(?)はなし。情試はPM/SM/SA/NW。 ベンダーSEを数年やり、その後情シスに転職しました。 情シスでは中小企業ばかり3社見てきました。現職と前職ではひとり情シスです。 会社では「いないとヤバいが、評価はしない」という扱いです。 ノウハウを伝える相手もいないので、せっかくなので自分なりのコツを公開したいと思います。 同じような環境で苦労されている方のお役に立てればと思います。 「情シスの格を上げる」が目標です。 Twitterをフォローいただくと、ブログ更新時に通知されます。http://twitter.com/suiton_everyday よろしくお願いいたします。
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