中小企業情シス稼業

2社連続で中小企業ひとり情シスやっています。 同じ境遇の方のお役に立てればと思います。

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2017年12月

セミナーなどで注目のRPA、まだ事例も少ないけど本当に効率化に役立つの?

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ベンダーのセミナーでは、どこもかしこもRPA花盛りですね。


私もWorkFusion、UiPathをやってみました。
どちらも無料版がありましたので。

【WorkFusion RPA Express】

【UiPath】


基幹システムを起動するくらいまでしか作れなかったのですが、
こちらの思ったとおりに動いてくれると、気持ちいいですね。

この辺の感覚はプログラミングと同じですね。
AccessやExcelマクロでも、綺麗に動いてバカみたいな仕事が一瞬で終わると最高に幸せです。


でも何故かRPAは勉強を続ける気にはなりませんでした・・・

「AccessやExcelマクロでいいやん」
と思ってしまうんですよね。


値段も高いし・・・
とても上に提案できる金額ではありません。

本当に効率化すべき部分

RPAに基幹システムのメニューをクリックさせるだけでも一苦労でした。
画面を誤認識して途中で止まったりとか・・・
それだけ苦労して、やっと基幹システムのメニューを起動って。
まあ私が下手なんですがw


ただ、現場で必要とされている効率化は、データ処理の部分なんですよ。
集計とかマスタにぶつけて名称とってくるとか
そのようなデータ処理は、ExcelマクロやAccessで十分可能なのです。


処理後、データを基幹システムに取り込むとか誰かにメールするとかも、もちろん面倒です。
でも全体の労力に占める割合を考えると、その程度の作業は大したことはないのです。
データ処理の部分があまり効率化されず、付帯作業だけが効率化されても仕方がないのです。

効率化の効率が悪いのです。


ベンダーのアプローチは常に付帯作業からですよね。
そこじゃないっての!

肝心なところからはずっと目を背け続ける。
どっぷり浸かったところにしか商売の種はないのですよ。

現場とベンダーの思考停止っぷり

RPAに疑問を唱える意見も出てきましたね。

【RPAって、非効率なシステムを温存することになったりしないのか】


不要な業務が中途半端な自動化によって長期間残り続けると、後で絶対にカットできなさそうですね。

自分がやっている業務が非効率かどうか、現場自身で判断なんてできないんですよ。
しがらみが多すぎて・・・

いったん定着してしまった業務は、後生大事に継続させようとします。

10年15年も前に作った仕組みを、ずーっと飽きもせず使い続けて、同じことを延々とやってます。
「まだやってんの?」という感じです。



社内を見ていると、無駄な作業ばかりなのですが、
むしろ無駄な作業が日本経済を動かしているのかも、と思ってしまいます。


そんなユーザから、「この業務は必要だ!」と言われれば、
ベンダーもホイホイ構築してしまうし・・・

ユーザもベンダーも思考停止してるんですよ。


ベンダーが仕掛ける昨今のRPAブーム、
こちらを思考停止させ続けたいようで・・・

オリンピック前に最後の一儲けですかね。
だまされんぞ!(笑)


働き方改革といい、あんたらは横並びで同じネタしか持ってこれんのか!
もっと踏み込んだ提案できないんですかね。

戦わなきゃ!現実と!w

仕事へのコミット不足

こんな意見も。

【運用自動化、不都合な真実】

自分で自分ことをやれる人が恩恵を受ける。シンプルな考え方だと思います。


でも情シスにいると、
今だに「ツールを作るのは情シスの仕事だ!」と言わんばかりの無茶振りが来ます。

それ以外にも、Notesなどのどうしても排除したいシステムがある場合は、
その機能を代替するツールを作らされます。「ツールが無くちゃ仕事にならない!」と絶叫されるのです。

どちらにせよ、ユーザ主体で何とかしようとしない。
仕事にコミットしていないんです。


そういう人はいくら言っても聞く耳を持ちません。
こちらがやるまで、足に根が生えたように動かないんですよね。
(例えではなく、本当に目の前にボーっと突っ立ってますw)


仕方ないので、

・汎用性がある
・何かあったときには手作業でできる

ようなツールを渡します。


具体的にはAccessではなく、Excelマクロで渡します。

パラメータシートをつけて、そこである程度マクロの動作をコントロールできるようにします。
仮にマクロに不具合が出ても、Excelなので手作業で何とかなります。


「Accessでやればいいのに」というパソコン好きからの声も時折ありますが、無視ですw

便利なのはわかっているのですが、
あくまでも、 Accessは情シスなど自分でなんとかできる人(=ケツが拭ける人)が使うツールなんです。



Accessだとトラブった時、
「何か知らないけど、ボタン押しても結果が出なくなった。何とかしろ」
となります。

これを言われると本当に頭にきます。
直しても、ユーザはありがたみを全く感じていません。
「何か知らないけど直った」という反応です。

こちらは厚意でやっているのに、
結果として情シスの立場を貶める行為になってしまうのです。

ツールを提供することで自分の首を絞めることになるんですよ。
こんな理不尽なことはない。


ツールはあくまでもツール。業務に対してコミットできないなら、
今まで通り、手作業でやってください、というスタンスが大事です。

関連記事:

理想のRPA?

ここまで書いてきたように、

・今のRPAは業務の本丸であるデータ処理に切り込めない(できるかもしれないが効率が悪い)

・不要な業務自体を無くす発想がないので、効率化した以上に無駄な業務が増えるリスクが高い

・自分たちでツールをコントロールする気がない(ツールに振り回されている)

という点から、RPAはすぐには普及しないんじゃないかなと思います。


ベンダーさん、思考停止させるなら、もっと徹底的にやらなきゃダメですよ。

・PCにエージェントを入れて、1ヶ月くらい常駐させる

・「アナタいつもこの業務やってマスネ。記憶したので自動化シマスカ?」 とエージェントが提案してくる

・裏で勝手にシナリオができていて、完璧に動く

くらいのレベルにRPAが進化し、さらに低価格化すれば、
RPAは本格普及するかもしれません。

無駄な業務は爆発的に増えそうですが(笑)


ベンダーさん、早く作ってね。
期待せず待ってま~す(笑)

(2018.10.24追記)
と思ってたらキタ!
【日頃のPC操作からRPA適用業務を選定、RPAロボ作成・運用支援ツールも提供――NEC、RPAソリューションを拡充】
本当ならすごい。本当に使えるなら・・・

OneDrive for Businessでファイルのバージョン履歴数を変更する方法

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Office365についている、OneDrive for Businessは、データ領域が1TBあります。

デスクトップアプリを入れるとローカルのOneDriveフォルダに放り込んだファイルを、
自動でクラウドに同期してくれます。

ファイルを更新すると、自動で前バージョンを残しておいてもくれます。

重宝しております。


保存しておくバージョン数を変更することもできます。

ただその設定箇所がわかりづらい・・・
備忘録として書いておきます。


OneDrive for Businessを開き、
左下の「従来のOneDriveに戻す」をクリック
クリップボード01


「ライブラリ」タブをクリックし、
「ライブラリの設定」をクリック
クリップボード02

※「ライブラリ」タブが表示されていない場合、
右上の歯車アイコンをクリックし、
「リボンを表示」をクリック
クリップボード01


「バージョン設定」をクリック
クリップボード03


「保存するバージョンの数を限定する(オプション)」で、
「次の数のメジャーバージョンを保存する」にチェックをつけて、
バージョン数を入力する。
クリップボード04


何で新しいOneDriveの画面で直接設定させてくれないんでしょうか・・・

鎌をかけてくる輩の扱い方

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クイズ?

他部署の人が、業者からシステム関連の売り込みの電話を受けたらしく、
私にどうするか確認のメールが来ました。
もちろん丁重にお断りしていただくようお願いしました。

来たメールの最後に、
「当社のセキュリティって ○○○ 以外はなにかやってますか?」
とありました。


私は知っている。


私が入社する前に、彼は全社のシステム改善のプロジェクトに入っていたことを。
そしてそのプロジェクトでは、セキュリティについて議論していたことを。
ファイルサーバの資料を整理しているときに議事録を見つけ、その出席者に彼の名前がありました。


彼は私にクイズを出してきているのです。
だから「○○○ 以外は」などと含みを持っているのです。

「私が入る前から、クライアントセキュリティは □□□ でした。
これでいいのかというのはありますが、」
と返しておきました。


”俺が今の形を選択した訳ではない。過去の選択にお前も関わっていただろう?”
と暗に伝えるために。

輩の取説

情シスにはこういう風に鎌をかけてくる輩がよく寄ってきます。
中途半端に知識を持っているやつに多いです。


こういう人は、情シスとしてありがたい面もあります。
その部署のトラブル対応などをしてくれる場合もあるからです。
(もちろん彼らの能力の範囲内に限ってですが)

ただ、上記のようなクイズを出してこちらを試してくるので、完全には気を許せないのです。
決してこちらを助けたくて言ってくるわけではないのです。背後に彼らなりの目論見があります。
自分が興味のある新しいシステムを導入したいとか。


というわけで私は彼らを都合よく利用させてもらってますw
彼らも、私を都合よく利用しているのでお互いさまです。


こういう輩には泥臭い対応が必要なことを見せれば、向こうから引いていきます。
もともと彼らは綺麗ごとしか言わない人間なので、地道なことは避ける習性があります。

「ファシリテーターとしてプロジェクトに関わらせてもらうよ」
なんて臆面もなく自分から言ってくる場合もありますが・・・
うるさいっての!w


所詮、客にシステム提案するのと、社内システムの運用は考え方が違うんですよ。
もちろん趣味でパソコンいじってるのとも違う。
どっちが良い悪いではないです。現実として、違いがあるというだけのことです。

情シスは「知ってるけど、制約があるから敢えてやらない」という選択をしていることが多いのです。
100点満点主義の人、趣味感覚で仕事をしようとする人には、これがわからない。


こちらが正しい知識を持つことで、輩を遠ざけることができます。
「お前に言われなくとも知ってるよ」という雰囲気を出すために、確固たるバックボーンを持つ必要があります。
無免許のF1レーサーではダメです。情報処理試験などの権威が必要です。
輩の言うことを真に受けると、面倒くさいことだけを押し付けられます。
で、手柄は何故か輩へ・・・(笑)

お気をつけください。

もちろん失敗しそうになると輩はフェードアウトしていきます。
でも議事録なんかに、関与した証拠が残ってしまうんですけどね。
そのあたり間抜けなのも彼らに共通する特徴です。


最後に、輩の皆さんへ。

そんなに興味があるなら、情シスに異動してきてくださいよ。
一緒にどっぷりやりましょうや(笑)

人事は感情

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【上司の評価は「好き嫌いで決まる」と割り切ろう】

大企業は良く分からないが、中小企業は間違いなく100%好き嫌いだけだ。

上司は最初に持った部下へのイメージを絶対に変えない。
執念深く、必ずその意思を人事に反映させる。

「君もそろそろ上げないといけないと思ってるんだけどね・・・」なんてのは口だけだ。
本気にすると後でがっかりする。

人事は感情だ。

形だけの査定

査定も形だけだ。上げたいやつは何があっても上げようとする。
そして上げたくないやつはずっと沈めておく。

だったらボーナスのときの面談・査定会議なんて面倒なことはやめて、
「お前は好きだから○○万円Up!お前は嫌いだから○○万円Down!」てやればいいのにと毎回思う。

上司の本音を知る方法

上の本音を知るのは簡単だ。
トラブルが起きたときの、こちらへの態度をじっくりと観察すれば良い。

だいたい本性が出る。
切羽詰っているから隠し切れないのだ。

「こいつは切り捨ててもいい」というドロドロとした感情がにじみ出てくる。
今まで穏やかだったのに急にキレてきたり、冷たく見殺しにしたり。

「あんなに何度も飲みに行ったのに・・・」
No!No!No!
そんなの一切関係ない。

気を遣うのは無駄

だから上に気を遣うだけ無駄なのだ。
裏切られたときのショックが大きすぎる。

私は残業も極力しないし、有休も堂々と使う。
それでも評価は下がらない。上がりもしないがw

だから自分の好きなようにやるべきなのだ。


ただ、大事なところは押さえておかなければならない。
後ろ楯なしでは、簡単に切られて終わる。
上との関係には、一種の緊張感が必要なのだ。

関連記事:
北朝鮮と中小企業情シスの共通点


権限において上司とは厳然たる差はあるが、こちらは実務という人質を握っている。
決してこちらが全面的に不利なわけではないので、卑屈になる必要はない。

上司も会社における機能の一つだ。社長でさえも。
ただ権力を持った者は、全てにおいて優位に立っていると勘違いする。
だから現状認識をさせ、パワーバランスを保つ努力は必要なのだ。

露骨にアピールする必要はない。暗に示せば十分だ。
やりすぎは身を滅ぼす。

前社の上司も私を異動させようとしたが、断念した。
今の会社でも社長が思いつきで動かそうとしたが、今のところは諦めたように見える。
(上述の通り、上は執念深いのでいつかまた画策してくるかもしれないが・・・)

原点回帰すべきか・・・

現状維持を目的とする場合は、このプレースタイルでいいのだが、正直疲れてきた・・・

【転職先は「尊敬できる人がいるかどうか」で選ぶべき。】

今さら気づいても遅いのだが、これが正しいのかもしれない。


面接でコテンパンにされて、「この人合わないな」と思った人とは、入社してもやっぱり合わなかった。
向こうも「合わないな」と思ったはずなのに、何故か内定を出した前社の専務。

変わり者もいるから、こちらも見る目を養っておく必要がある。
私は見る目がなかった・・・修行しなければ。


ITなんだから実力があれば(大した実力ではないが)、人間関係なんて関係ない、
と思ってここまで来てしまったが、人間関係重視に戻っていくべき気がしてきた。

ため息をついたら負け

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残業したら負け

ちょっと前の記事で恐縮だが・・・
【「残業したら負け」「やれば終わる」お仕事ポエム・名言集】

特に「残業したら負け」に同感だ。


会社での仕事は、言わば「やることをさっさと終わらせるゲーム」だ。

効率化するのもゲームのうち。
余計な仕事を抱え込まないようにしたり、健康を維持するのも、ゲームでの重要なテクニックの1つだ。
「残業したら負け」はゲームを有利に進める上での良い目標となる。

それができないならゲームオーバーだ。

関連記事:

ため息をついたら負け

会社では他にも「○○したら負け」シリーズがあると思う。

・ため息をついたら負け
・「忙しい」と言ったら負け
・会社でバタバタと走ったら負け
・独り言を言いながら仕事したら負け


中でも、ため息をつくのが私は一番嫌いだ。
たまになら仕方ないと思うが、頻繁にため息をつく人間がいる。

ため息をついたら改善できるのか?
人から「大変だね」と言われたいのか?言われたら、仕事が片付くのか?


誰だって皆それなりに大変なのだから、「自分だけ苦労してます感」を出してもしようがない。
ため息なんてついているから、いつまでも大変な状況から脱出できないのだ。
悲壮感を漂わせてる人間には、誰も手を差し伸べないし、運も向いてこない。

そもそも仕事をラクにできるのは自分しかいない。
やらされ感ばかりで、自分事として改善しようとしないから、被害者意識しか持てないのだ。

【必ず最初に解雇すべきタイプの人材とは】

周囲への被害

その前に・・・

周りにてめえのストレスをぶちまけるんじゃねえよ!

ため息を聞かされると、本当に気力が萎える。
勝手に1人でハマってるのは結構だが、こちらの足を引っ張るのはやめてもらいたい。
会社では、不快な音と臭いを出すのは反則だと思っている。


こういう人間は、家に帰ってもため息ばかりついているのだろうか。
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プロフィール
40過ぎて何とか結婚し、2015年末に子どもができた、左利き初老オヤジです。日本史を再勉強中。株、囲碁、鼻炎、眼振少々。中小企業ハッタリテキトー情シス(社内SE)。Access/ExcelVBAしか武器(?)はなし。情試はPM/SM/SA/NW。 ベンダーSEを数年やり、その後情シスに転職しました。 情シスでは中小企業ばかり3社見てきました。現職と前職ではひとり情シスです。 会社では「いないとヤバいが、評価はしない」という扱いです。 ノウハウを伝える相手もいないので、せっかくなので自分なりのコツを公開したいと思います。 同じような環境で苦労されている方のお役に立てればと思います。 「情シスの格を上げる」が目標です。 Twitterをフォローいただくと、ブログ更新時に通知されます。http://twitter.com/suiton_everyday よろしくお願いいたします。
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