でもなかなかそうもいかないんですよね・・・
障害が起きた場合など、ツールを渡して時間稼ぎをしないといけない時もあったりして。
使わせたくない理由には、使わせ甲斐がないってのもありますね。
超効率化してるのに、「当然」のリアクション。感動も感心もしない。せめてフリだけでもしろ!w
「ITは得体が知れないが、何か便利そうなので恩恵だけは受けたい」てなもんですわ。
なんと都合のいいことか。
こんなユーザにツールを使わせると、助けてくれるはずのツールが、自分の首を絞めてくることになります。
それでは悲しすぎるので、対策を立てておく必要があります。
シンプルにしておく
プログラムをなるべくシンプルにしておくことが大事です。
トラブルがあったときに、追跡しやすくするためです。
シンプルにするのはプログラム構造だけではありません。
プログラム化対象の作業も、シンプルなものだけをターゲットにします。
転記などのシンプルな作業だけをプログラム化するのです。
例えばExcelの場合、なるべく式をセルに埋め込み、マクロでの計算は最小限にします。
セルのコピペをアホみたいに繰り返さなければいけないところとかだけ、マクロにするということです。
セルのコピペをアホみたいに繰り返さなければいけないところとかだけ、マクロにするということです。
こうすることで、障害の切り分けがしやすくなります。
私が配布するツールにExcelが多い理由はここにあります。
ある程度の計算処理をExcelに任せることができるからです。
汎用性を持たせる
プログラムはなるべくハードコーディングしないようにします。まあ基本ですが。
某基幹システムベンダーは平気でハードコーディングしますけどね。
「プログラムに埋め込まれているので、変更には費用いただきまーす」と悪びれもせず言い放ちます。
早く潰れないかな。でも何故かそういう会社は儲かってるんだよな~
社内SEの血と汗と涙の上に成り立つ利益。
私の作るツールでは、パラメータをユーザの見える位置に置いておいておきます。
ユーザが自分である程度ツールをコントロールできるようにするためです。
某基幹システムベンダーは平気でハードコーディングしますけどね。
「プログラムに埋め込まれているので、変更には費用いただきまーす」と悪びれもせず言い放ちます。
早く潰れないかな。でも何故かそういう会社は儲かってるんだよな~
社内SEの血と汗と涙の上に成り立つ利益。
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ベンダーは利益を情シスに還元せよ私の作るツールでは、パラメータをユーザの見える位置に置いておいておきます。
ユーザが自分である程度ツールをコントロールできるようにするためです。
例えば、基幹システムからデータ出力し、加工するExcelマクロの場合、
「設定」シートのようなものを作って、「請求先コードの列番号はE列」のような情報を持たせておきます。
マクロは、必ずこの「設定」シートの値を見て処理をするようにします。
もし基幹システムから出力されたデータの並び順が変わっても、ユーザに列番号を変更させれば、マクロは動きます。
手作業でできるようにしておく
ツールに何かトラブルがあった場合、ユーザは「動かないんですけど」と言うだけのマシーンと化します。何のトラブル切り分けもしてくれません。
トラブルが解消するまで、思考停止したままずーっと社内SEの前から動きません。
「ツールが動かないから仕事進まないんですけど~解決まだぁ~」てなもんです。
こんなときはユーザにも汗をかいてもらいましょう。
何か起こっても、手作業で何とか業務ができる形にしておくのです。
代替手段が何もないと、ユーザの思考停止を後押ししてしまいます。
というわけで私は、ツールを使わせるならExcelにしています。
最悪、手入力で体裁を整えられるからです。
Accessだとそうはいきません。
「テーブル」と言ってもユーザには通じませんから。
トラブル時にいきなり「手作業でやってください」と言うと、逆切れするユーザもいるかもしれません。
なのでツールを渡す際、「最悪の場合は手作業でできるようにしておいてください」と言質を取ることを忘れないようにしてください。
ツールを渡す時は、社内SEの立場が強い唯一のタイミングとなります。こちらのお願いを通しやすくなります。OKしなければツールを渡さなければいいだけです。
そんな約束も反故にされるとは思いますがw、こちらがキレる大義名分にはなります。
ツールを作ってやったのに、「バグ出たんですけど」とか失礼なことを言うやつもいます。
で、見てみると、たいていこちらが指示したとおりに使っていません。
「ツール使わなくていいよ、前みたく紙でやりなよ」と言ってやりたいです。
こういうユーザはコンピュータに使われているんですよね。自分では気づかないんでしょうね。
※そういや「バグ」って言葉はいつからド素人も言うようになったんですかね。
厚かましい私でも、ベンダーに「バグ出ましたよ」とは滅多に言いません。明らかなエラーが出た場合だけです。
ド素人ほど簡単に「バグ」って言いますよね。ドヤ顔で言いたいだけなんですかね。
渡す相手を見極めるのも社内SEの仕事です。
センスのない社内SEは「こんなのチャチャッとできますよ」と質の悪いクソツールをホイホイユーザに渡してしまいます。
そういった行為は、実は自らの価値を貶めているだけなのですが・・・
ツールを使わせてもいいのは、ある程度のリテラシがあるユーザだけです。
リテラシが怪しい場合は、社内SEがツールを使って、処理結果だけペッと渡す運用にするのが賢明です。