中小企業情シス稼業

2社連続で中小企業ひとり情シスやっています。 同じ境遇の方のお役に立てればと思います。

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2019年07月

プロジェクトには積極的にコミットしたほうがいい

punching-workout

原則として、どんな経緯であれ入ったプロジェクトには、積極的に関わるべきだと思っています。

明らかに破綻することが見えているクソプロジェクトもありますけどね・・・

それでも、自分ができる範囲で最善を尽くす必要があると思います。
それは会社のためではなく、自分のためです。

腰が引けた人々

腰が引けたやつはもちろんいます。
上げ膳据え膳でなければ何もしない、といわんばかりです。

文句だけは一流です。
ただ、やらない理由は無限に見つけられるわけで。

例えば、ベンダーがクラウドで課題管理しようと言っても、ログインすらしません。
聞くと「変なメールが来たけど、やり方がわからないから放置した」と平気でのたまう。
どこまで傲慢なんだ。

いい歳こいて腰が引けてるのを見ると、
お前何にも経験してこなかっただろう
ずっと逃げてきたんだろう
と思います。

全員が全員腰が引けてるわけじゃないんですけどね。

不安を減らすために前のめりでプロジェクトに関わる

目を背けていると、災難がどこかへ行くのならいいのですが、そんなことはありません。
最後は結局、自分に返ってきます。それも必ずです。逃げ切れることはありません。

後で慌てるくらいなら、先に頑張っておいて後でラクしたいじゃないですか。
後もきっとラクじゃないのですがw
でも今、手を抜くと、後が地獄レベルになってしまいます。

いろいろ不安はあります。
でも、不安を減らすには、前のめりでプロジェクトに関わっていくしかないんですよね。


不安があるのは悪いことではないんですよね。
「あれも必要かも」と思うのは、先読みにつながります。
難しいプロジェクトほど、先読みで色々準備しておくことが重要です。

腰が引けていると、自分ごととして考えないので、先読みが鈍るんですよね。

囲碁や将棋のプロの対局を見ていると、解説者が「対局者には先が見えているんでしょうね~」などと言います。
言い方は悪いですが、解説者は所詮他人事であれこれ言っているだけです。
対局者は当事者として必死で考えているので、真剣さが違うんですよね。真剣だと先読みが研ぎ澄まされてきます。
(囲碁や将棋のプロは解説者が対局者にもなりますから、2つの立場での先読みに差は少ないほうだとは思います)

プロジェクトも同じで、先読みのセンスは、当事者として積極的に関わらないと鍛えられないのです。
安全な場所から覗き見しても絶対にセンスは鍛えられません。全く同じプロジェクトなどありませんから。

まずは自分の部分だけ頑張る

プロジェクトに主体的に関わると言っても、最初から肩肘張る必要はありません。

まずは自分の関わる部分だけで頑張ればいいんですよ。
「他の人の部分までやらなきゃ」となると、足がすくんでしまいます。

社内SEだからといって全部フォローする義務は無いです。

特に腰が引けたメンバーは、当然のごとく火を噴きますが、自業自得です。
経営者から「社内SEがフォローしてやれ」と命令されるかもしれませんが、所詮は他人事です。
当然自分のことを最優先にし、腰引けメンバーのことは後手後手になっても構いません。

このあたりは開き直りが必要ですね。



もちろん余力があれば、積極的に他のプロジェクトメンバーを助けてあげればいいんじゃないですかね。
でも社内SEは何でもかんでもタスクを振られがちなので、余力なんてないですよね。

そういや「誰か社内SEのフォローをしてやれ」という経営者の声も聞いたことがないようなw



プロジェクトにちゃんとコミットするのと、転職活動するのは別の話ですからね。

私はプロジェクトやりながら、ガンガン求人に申し込んでいます。ガンガン書類で落ちてますがw

社内SEプレイ

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みうらじゅん さんの本を読んでいたら、社内SEも全部プレイじゃないかという気がしてw


さよなら私 (角川文庫)



たまたま上司・同僚・部下の立場でプレイしているだけ。

そう考えると少しは楽しくなるような、ならないような・・・



社内SEはどうしても受けに回りがちです。
まずはやられるプレイから。

放置プレイ

出たー!伝家の宝刀!
プレイ定番中の定番ですね。

上司も同僚も皆やりますね。
社内SEとして3社見てきましたが、どこもみな放置プレイです。社内SEじゃなくても一緒です。


ここで簡単に疲れた感・焦った感を出してはダメです。それでは普通です。
逆に意表を突かなくちゃいけません。
いつも同じ反応だと、きっと相手も面白くないですからねw

意表を突くとは、淡々とやるということです。
言わば放置上等プレイです。プレイにはプレイで返しましょう。

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ちゃぶ台返しプレイ

経営層の得意技ですね。
まるで賽の河原の石積みのようです。積んでは壊され、積んでは壊され・・・

向こうの立場が強いので、なかなか正面からは返しづらいところです。


「来た♪来た♪」くらいの境地に至りたいところです。

オフィス移転では、業者とか社内の人間に同時にガーっと来られた時、そう思えるようになったんですけどね。
私もまだまだ修行が足りません。

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情報兵糧攻めプレイ

ニワトリが卵を温めるみたく、いつまでも情報をこちらに流さない上司が多いですよね。
秘密主義。大した情報じゃないのにw


敢えて準備しないで、ギリギリでやるプレイで返すのが正しい。

遅れてもいいんです。上のせいですから。
「すいませんねぇ~ギリギリで来たものですから」と牛歩プレイで返せばよろしい。

評価しないプレイ&裁量与えないプレイ&予算なしプレイ

これが一番キツイです。

前も書きましたが、どれか1つならまだいいんですよ。
でもこれが2つ以上重なると・・・


やれることはあるので、あらゆる手を使って地道にやるしかないのですが・・・
あまり無理をすると潰されてしまいます。

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ひとり情シスには評価はなくても、裁量は必要


私も辞める準備を進めています。

やりずぎ注意だと思いますけどね。
こちらが逃げてしまっては、もうプレイではなくなりますよ。経営者さん。

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受けてばかりじゃ相手も面白くないので、たまには攻めないと。
ここからは社内SEから仕掛けるプレイです。

定時退社プレイ

上司のにがにがしい顔を見ながら敢えて定時退社!

プレイは勤務時間内だけの契約なので、サービス残業プレイはないんですよw


有給休暇遠慮せず取るプレイもありますね。

うちの営業なんて全然有休取ってません。まるでどこかの国のようです。
一見和気あいあいとした空気感出してるので、マイルド恐怖政治です。

情報兵糧攻めプレイ(反撃編)

上司からだけではなく、こちらからも情報の兵糧攻めを仕掛けることができます。

そもそもITに興味が無い上司だと、勝手にこのプレイになります。


例えば、作業をプログラム使ってバカみたく速く終わらせると、上司が「速いね。どうやったの?」と聞いてくることがあります。

この時は正直にプログラムでやったと言わずに、「手で1つ1つシコシコやったんすよ」と答えます。
プログラムでやったと言っても、特に評価が変わらないからです。


からかって遊ぶのが良い
でしょう。
こちらを評価する気のない相手の気まぐれに付き合っている暇はありません。

融通利かないプレイ

こちらのことを配慮しない相手には、
「聞いてません」「私の仕事の範囲じゃありません」と言う態度でやります。
いかにも融通の利かない社内SEを演じます。

「緊急事態!緊急事態!」とこちらを煽ってくるタイプのやつに対しても同じです。


そういう相手には、必要な作業量を水増しして伝えたり、敢えて悠長に構えて対応します。


知ってても関わりたくない場合「知らない」と言うのもこれに含まれます。
「エッ!エッ!何のことだかわかんないんですけど」と大げさにわからないフリをします。

こちらのことに配慮しない相手からの評価など、下がっても構わないのです。
大抵そういうやつからの評価は大勢に影響を与えません。

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社内SEのための時間稼ぎに役立つセリフ7つ
配慮への配慮
後工程への配慮が会社の効率化には必須

退職プレイ

「今まで散々俺を苦しめやがって。辞めてやるから苦しめ!」と思いながら辞めるプレイです。

意外と効果ありません。後で残った人に聞いても「特に混乱は無いよ」ということが多いです。
会社は1人くらいいなくても回るものです。

高価なシステムを導入するよりも、基本的な仕事のやり方を教えたほうがいいんじゃない?

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高価なシステム入れるよりも、基本的な仕事の仕方を全社員に教えたほうが効率いいんじゃないかという気がしてて・・・


本当は基本的な仕事の仕方など、仕事をしていけば自然と身につくし、自分で勉強するものですよね。必要に迫られますから。

体力勝負・記憶勝負なやり方では、普通30歳くらいで最初の限界が来るんじゃないかと。
そこで普通はネットで調べたり、本を読んだりして試行錯誤するものですよね。


でもそうじゃない人がいます。結構います。

いい歳こいて、メモも取らず、後で「忘れた~」と言っている人を見ると驚いてしまいます。
よくこれでやってこれたなと。やってこれてないんでしょうねw


新人でもないのに、仕事のやり方を手取り足取り教えてもらうのは恥ずかしいことなんですけど、仕方ないですよね。できないんだから。

ポイントとしては以下の3つだと思うんですよね。

タスク管理

「あっそういえば○○忘れてた」という人の何と多いことか。
ノートに書いても、書いたのを見返すのを忘れてる。どうしようもないですね。

自分だけが被害蒙るならいいんですよ。勝手に忘れてればいい。
でも後工程の人にも迷惑が掛かるんですよ。

もっとタチが悪いのは、人から催促されるのが当然だと思っているやつ。どうせ催促されるんだからと、最初から記録する気すら無い。
こんなのは社会人じゃないですよ。恥ずかしいことですよ。


「記憶に自信があるから大丈夫」という人もいますね。
私は記憶が苦手なので、いろいろ覚えている人はすごいな~とは思います。

でもそういう人に限って、肝心なことを覚えてないんですよね。
自ずと仕事の精度が下がります


当たり前ですが、覚えておくこと自体が目的じゃないですからね。
覚えておくことは大前提で、それを使って仕事をするのが本来の目的ですからね。

そういう人はきっと覚えておくことに精一杯なんじゃないですかね。
ただそれだと今すべきことに集中できません。心ここにあらずです。で、ミスを誘発。悪循環です。

来週金曜日にやるべきことがある場合、準備が終わったら、当日とか前日に思い出せばいいんですよ。
月曜日からずーっと覚えておく必要はありません。


覚え続けておくって、ストレスになりますからね。
あれもやらなきゃこれもやらなきゃ感がすごくなります。でも実は今やるべきことは1つも無かったりして。
今やるべきことがなければ、未来にやることの準備をすればいいんですよ。未来の仕事の精度が上がります。


素晴らしいシステムを導入しても、そのシステムを適切な時に使えないなら、宝の持ち腐れです。
結局、「覚える」という活動を外出しにするしかないんですよね。

ツールはデジタルでもアナログでもいいんですよ。自分なりのスタイルで。
でも大量の情報の中から検索する場合は、デジタルのほうがラクはできますね。

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文章の書き方

社内で受け取るのは、何を言っているのかわからないメールばかりです。誤字脱字もひどい。
よくこんなメールを送って仕事になるなと思います。社外には少しは気を遣っているのかもしれませんが。

チャットとかかっこいいシステム入れても、何を言っているのかわからない文章を書いていたら、結局「電話で話したほうが早い」となります。
今の会社では、何かあるとすぐ電話を掛けてきます。電話が多いかどうかで会社のレベルがわかる気がします。


文章はとにかく短く書くのがいいんですよ。短ければ短いほど、言いたいことが明確になります。
仕事ではわかりやすいのが一番です。小説とか名文を書くわけではないのです。

私は文章がくどくなりがちなので、文章を削ることが多いです。メールなどは、文章が半分になったりします。
でもまあ足すよりは削るほうがラクですね。

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マニュアル作成

これも上記の「文章の書き方」に通ずるところがありますね。
テキストだけでできた「手順書」を見ると、うまく行く気がしません。手順書の体になっていないです。ただのメモです。

転職先では、よくこういったテキストファイルに出くわします。
それだけで、「いろいろうまく行ってなかったんだろうな。だから辞めるハメになったんだな」と見当がつきます。


いくら高額な費用をかけたシステムがあっても、適切に運用できなければ手戻りばかりになります。
システムに振り回されるってやつです。


マニュアルを作れるということは、業務が頭の中で整理できている、ということです。
頭では整理できているつもりでも、いざマニュアル化しようとすると、すんなりいかないことが多いです。
実際にマニュアルにするというのは、業務を具体化するという意味で大事な作業なのです。

1から10まで全部クリエイティブな仕事は少ないと思います。特に会社では。
もし全くマニュアル化できない仕事があるとすれば、それは会社にとってリスクですので、そもそもの仕事を改善すべきかもしれません。


最初から完璧なマニュアルを作る必要はありません。完璧を目指すと、ますますマニュアル作成のハードルが上がってしまいます。

まずは叩き台レベルで良いので、徐々にブラッシュアップしていけばいいのです。
このような意識を持っていれば、「これはまた同じような作業が発生しそうだな」と思ったら、すかさず記録をする習慣もつきやすくなります。

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共通点は他者への配慮

上記3つの「タスク管理」「文章の書き方」「マニュアル作成」に共通するのは、やはり「他者への配慮」ですね。

配慮があれば、仕事がスムーズに流れるのは当然ということです。
会社で大事なのは仕事がスムーズに流れることなんじゃないですかね。

いくらいいシステムだけがあってもダメです。
配慮が無いと「システムに入力しとけばいいんでしょ」みたく形式主義になります。

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仕事のやり方を教えることの最大の利点は、どんな仕事にも対応できることですね。
使うシステムが変わっても対応が可能になります。

会社にとって利点が多いと思うんですけどね~
まあこういう地味な施策は取らないでしょうね。中小企業の経営者は。


上記3つに加えて、
・プログラミング
も身につければ、鬼に金棒ではないでしょうか。


プログラミングは未経験者にはかなりハードルが高いですが、もし身につければ劇的に仕事のやり方が変わります。

ブラインドタッチも効率化にはなるんですけど、手で打つのが前提ですからね。限界があります。
プログラミングは、いかに手数を減らすかを考えるので、まるで考え方が違うんですよ。


私はなるべくタイピングしないようにしているので、上司からは仕事してないように見えるんですよね。そんな会社からはオサラバですけどね。


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プロフィール
40過ぎて何とか結婚し、2015年末に子どもができた、左利き初老オヤジです。日本史を再勉強中。株、囲碁、鼻炎、眼振少々。中小企業ハッタリテキトー情シス(社内SE)。Access/ExcelVBAしか武器(?)はなし。情試はPM/SM/SA/NW。 ベンダーSEを数年やり、その後情シスに転職しました。 情シスでは中小企業ばかり3社見てきました。現職と前職ではひとり情シスです。 会社では「いないとヤバいが、評価はしない」という扱いです。 ノウハウを伝える相手もいないので、せっかくなので自分なりのコツを公開したいと思います。 同じような環境で苦労されている方のお役に立てればと思います。 「情シスの格を上げる」が目標です。 Twitterをフォローいただくと、ブログ更新時に通知されます。http://twitter.com/suiton_everyday よろしくお願いいたします。
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