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これまで4回転職しました。現在5社目です。
職種は、最初の2社がベンダーSE、後の3社は社内SEです。

転職して良かったのか悪かったのかよくわかりませんが、それなりに身についたものはあります。
6つにまとめてみました。

1.会社に慣れる時間が短くなった

最初の転職では1年経っても慣れませんでした。というか、放置プレイの末にわずか1年半で退職しました。
まあ合わない会社だったということなんですけど(笑)

そんな私でも転職を重ねるごとに、慣れる時間が短くなっていきました。
今の会社に入ったときは、1ヶ月程度で慣れました。


慣れるとはどういうことか、というところもありますが、
まあそれなりに仕事で戦力になっているということです。

今の会社に入って最初の1ヶ月間は、家で毎朝えづきながら準備して、会社に行っていましたw
慣れるのが早いからといって、ストレスがゼロというわけではないです。


慣れる系の話でよく言われるのが、3のつく節目ですね。
まず3日頑張り、次は3週間、次は3ヶ月、次は3年を目指すという・・・


私は転職して最初の3ヶ月は、会社に行くだけで十分だと思っています。

中途は即戦力として期待されているとは言え、いきなり大活躍は無理です。
むしろ焦るのが良くないと思います。

これまでの会社での基礎力はあるのだから、いずれ力を発揮する場面が出てくると思います。
仮に発揮できなくても、「そんな自分を採るほうが悪い」と思えばいいのですw

そのくらいゆるい感じでいるほうが、実は慣れるの早いんですよね。
最初から鼻息荒いのは周りも疲れます

2.放置上等で腹がすわった

初めての転職はベンダーでしたが、放置されました。
ただ、私もまだ若かったということもあり、甘々でした。教えてもらって当然的な。お恥ずかしいw
※会社の戦力として採用したのに、放置したら戦力にならないと思うんですけどね。放置する気が知れないです。

その後、社内SEへ転職するのですが、そこでも基本は放置でした。
初回の失敗を踏まえ、この会社に入る時からは、
中途は放置されて当然
放置上等
という気持ちで転職することにしています。全部自分でやるんだとの覚悟を持って。
放置された上で失敗しても、「知ったことか」です。


仕方ない面もあります。
特に中小企業では、他の人を手取り足取りフォローする余裕がないんです。
社内SEで転職すると、まともに引継ぎが無いこともザラにあります。
周りの人も助けられないんですよね。意地悪ではなく本当にわからないんです。
だから、自分で何とかする、最善を尽くす、これしかない。

ただそうやって覚悟すると、親切にしてくれる人がものすごくありがたい。
会社を辞めた後、今も付き合いのある友人がいます。


転職した日にどうでもいい情報ばかり教えてくるやつは、大体怪しいと思った方がいいです。
トイレの場所とか昼飯の店とか、仕事以外のことだけ妙に詳しい

要は暇だから話しかけてくるんですよ。
仕事ができず、周りに相手にされていない問題児の可能性があります。
唯一マウント取れるのが、新入りに対してですからね。

そういう輩を見極め、遠ざけるには、仕事の質問をするのが手っ取り早いです。
すぐにすーっと引いていきますw

3.人への対応力が上がった

面倒くさいやつはどこの会社にもいるんですよね。
オラオラでガツガツくるやつ、無礼なやつ、逃げることしか考えてないやつ。

「前の会社にいた●●と同じか」とだいたい類型化できます。
一瞬、新キャラみたいな顔して登場してきますので注意が必要ですw、


こちらの対応をパターン化できるんですよね。
「強気に来るやつほど打たれ弱いから、ある程度打たせておいてカウンターで急所を狙うべし」
「しつこいやつは逃げるとますます追いかけてくるから、逆にこちらからグイグイ行くべし」
「こいつは評論家だから当てにしたらダメだな」
とかw

そういう輩にいちいち過剰に反応しなくなりました


あと変な奴が勝手に消えていくのを待てるようになりました。

「変なやつがいるから辞める」とかは本当にもったいないですよ。
周りから嫌われている変なやつは、時間が経てば必ず消えていきます。間違いないです。
やっぱり会社に合わないのは淘汰されていくんですよ。

今の会社では私が浮いているので、そろそろ辞める番かもしれませんw

4.周りを気にせずさっさと帰るようになった

転職すると同期もおらず孤独なのですが、それを逆手に取った感じです。
放置するならこちらもマイペースでやらせてもらいます」です。


まあそれにしても今までのどの会社も時間を大事にしてませんでした。

さっさと仕事を終わらせ、とっとと帰る私は常に少数派です。
私のプレースタイルを真似る人も出ず。仲間がいると楽しいんですけどねぇ。
上にだけいい顔する人が多くて・・・


でも体や心を壊しても、会社は何もしてくれませんからね。

20代ならまだしも、30代も半ばを過ぎると、残業まみれの滅私奉公スタイルでは疲れきってしまいます。家庭まで崩壊したり。そんな人生、本末転倒でしょう。

そう考えると「周りを気にして帰りづらいとかくだらね」と思うようになるわけです。
ただでさえ社内SEは会社での扱いも悪いですから、サービス残業などする必要ないです。

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5.有休を遠慮なく使うようになった

4.と同様です。
自分のペースを作ってしまえば、空気を読む・忖度など一切なくて良いわけです。

今の会社の営業職の人は周りに気を遣うのか、全然有休を使わないようです。
コロナ禍で多少変わったようですが。


4回の転職で有休・退職金をだいぶ捨てました。なので過去の分を取り返すくらいの気持ちでおりますw

転職して最初の半年~1年は有休が全然無くて、辛いです。この辛さは転職した人はわかると思います。
体調崩した時のために残しておかないと、と思ってしまうんですね。1年過ぎるまでは病気できない緊張感があります。

その反動もあって、有休に余裕が出てきたら、程よく使いたいのです。
次辞めるときには、有休使い切りたいですからねw

6.八方美人と決別できた

新卒で会社に入り、2年目に他社に出向に出されました。

その頃はまだPC周りのことをやる人が少なかったり、体制もできていなかったので、出向先の"関連会社の"営業(≠出向先の営業)からいいように使われたりしました。
私も社会人2年目なのでそのあたりの機微がわかっていませんでした。
(今なら「何でお前に命令されなきゃなんねーんだ?w」と超余裕で言えるのですが)


それなりに場数を踏むと、私もだんだん八方美人を捨てていき、うまく立ち回れるようになりました。
転職により、それが完成した感じです。完全に八方美人を捨て去ることができました。
八方美人では仕事がうまくいきませんから。


今は「媚びない」と周りから言われるようになりました。
逆に言うと八方美人だと、「媚びてる」と思われるんですかねぇ。

そもそも全員と仲良くなるのは無理です。

八方美人だと、自分の意見を主張できない、クレームも入れられない、取引先には舐められる(メールに返事されない、トラブルを放置されるなど)・・・自分の首を絞めるハメになります。疲れて会社を辞めることになります。

人に嫌われるのを恐れていたら、自分のやりたいことができない
のです。


そして皮肉なことに、私に「媚びない」と言ってくれる人がいるということは、私は八方美人ではないが、決して皆に嫌われているわけではないということです。
本当に嫌いな人には「媚びない」などと言わないでしょう。それが言える信頼関係があると言えます。

八方美人だとそのような信頼関係ができるのかどうか・・・
上っ面の関係ならお断りです。

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転職を繰り返すと、どこに行っても何とかやっていけるかな、という自信みたいなものは得られます。
空気も読めるようになる。
世間知らずな私にとっては、良い社会勉強になってはいます。

ただストレスも大きいです。
放置上等で頑張らないといけないですからね。


長く会社にいると、人間関係とかで見えない下駄を履いているんですよね。
「あの件は○○さんに聞けばいいか」とか、めちゃくちゃアドバンテージ大きいんですよ。

中途で入ってきた人にとっては、長くいる人が社内人脈の面で積極的にサポートしてくれるとありがたいです。
中途の人も非常に恩義を感じると思いますよ。