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プロジェクトなどの仕事をうまくやるには、

悲観的に準備し、楽観的に実行する

しかない。


準備が足りないとまず失敗する。
というより、準備が9割がた勝敗を決めている。

準備をしていないということは、仕事を成功させる気が無いに等しいのだ。

「悲観的に準備する」とは

準備をするときは、「これもあるかも知れない、あれもあるかも知れない」と悲観的に考える。
で、いざ実行時には「やれることはやった」と腹を括って、最善を尽くす。
これが全て。


悲観的に準備するには、想像力が必要だ。
実行したときの状況をありありと思い浮かべる。冷や汗をかくほどに。

経験というのは、準備するとき様々な状況を想像するために使うのだと思う。
全く同じ仕事ではなくても、経験を類型化すればある程度先を読める。


ちなみに、先を読むのが会社で一番うまいのが経営者であるはずだ。
経営とは他の会社の経営者との先読み合戦であるからだ。

いわば予言者だ。
今は予言が外れてものほほんとしてらっしゃる方が多いですなぁ。
世が世なら、当たらない予言者は命がなかっただろうに・・・


閑話休題、
悲観的に準備するのは、早め早めに想像して時間的余裕を作ることが真の狙いだ。
余裕があれば更に色々気づく。
気づけば準備が出来る。
1つ1つの準備が実行時の自分を助ける。

実行時のトラブルは、それ自体は小さくても、焦りなどで他のトラブルを呼ぶ。
潰せるものはなるべく潰しておきたい。
実行時、その読みが当たると、事前に準備した自分に感謝したくなる(笑)

それくらい準備できれば、あとは楽観的に実行するしかない。

人間は完璧ではないが

楽観的とは「何とかなるさ」と思考停止することではない。
「これだけ色々想定して準備した。もうやれることはやった」と腹を括るということだ。


人間のやることだから、いくら準備しても完璧ということはない。

関連記事:

必ず予期せぬことが起きる。
予期せぬこととは大抵はトラブルだ。


そのときは絶対に逃げず、全部受け止めて今の自分にできることをやる
持っている知識、今までの経験全てを注ぎ込んでトラブル解決に当たる。
これが全て。

能力の問題ではない、意思の問題だ。受け止めること自体は誰でもできる。
逃げたら終わり。


逃げずに受け止めるのは本当に辛い。二度と失敗したくないと思うはずだ。
だから誰に言われなくとも、失敗の振り返りをし、次回に備えるようになるのだ。

同じことで何度もハマっているやつがいるが、気が知れない。

失敗するやつのパターン

仕事に失敗するやつは、
「悲観的に準備し、楽観的に実行する」が逆になっている。
「楽観的に準備し、悲観的に実行する」になってしまっているのだ。

準備段階で「何とかなるさ」と思考停止し、いざ実行段階になって真っ青になる。
で、悲壮感を漂わせて「ハァ~~~~~~」と長いため息をつくw


準備もしないで、ただ「何とかなるさ」と言うのは楽観的とは言わない。
無謀という。

最後はトラブルだらけになって破綻して終わり。
デスマーチだ。巻き込まれた人にしてみたら迷惑極まりない。


トラブルになったときに、どう腹を括っているかで差が出る。

「何とかなるさ」は一見豪胆に見えるが、実は腹を括っていないのだ。
準備を徹底的にやっておかないと「ハァ~~~~~~」と後悔することになる。

腹を括っていないとトラブルを受け止めきれない。
意志の問題だから、簡単に心が折れてしまうのだ。

気をつけろ

準備段階で「何とかなるよ!」と言うやつには気をつけたほうがいい。
たとえそれが上司であってもだ。

「何とかなるよ!」と言ったやつが、何とかしているところを見たことがない。
そいつはハナから自分でやるつもりなどないのだ。

仕事に主体的に関わっていたら、そんな無責任なセリフは出てこないはずだ。
評論家の話など聞く必要はない。


「楽観的に準備し、悲観的に実行する」人間ほど「何とかなるよ!」と言い、
いざというときに逃げ出す。
ずっとそうやって周りの人に迷惑をかけてきたのだ。


私の前社の上司もそうだった。
入社半年しか経っていない私に全て押し付け逃げた。
「脱出するのは今しかない」と私に言い放ちやがった。
社内SE失格というより、社会人失格だ。きっと逃げた先でも周りに迷惑をかけ続けていることだろう。


ただ幸いなことに上司がいなくなったことで、私は余計な気を遣う人が居なくなり、仕事がやりやすくなった。
自分のプレースタイルも確立できたと思う。


そういえば何かの研修で、コンサルの方が組織力は掛け算だと言っていた。

2人の組織の場合、
 1.0 × 1.0 = 1.0
2人とも1人前なら、結果も1人前。

 0.9 × 0.9 = 0.81
でも2人とも1人前以下だと、組織全体としては1人の能力以下になってしまうのだ。
お互いに「向こうがやるだろう」と依存しあって、却って効率が悪くなるのだろう。

0.9以下だった上司がいなくなったおかげで、組織として足を引っ張られずに済んだ。
私も0.9以下だったが、1人で情シスを回せるようになったのだから、少なくとも1.0には成長できたと思う。
その点では逃げた上司に感謝しなければいけないのかもしれない。

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今は同僚が辞めると聞いても、前向きに考えられるようになった。
「気を遣う先輩が減る」と。
中途で入ると、年下だとしても周りは皆先輩なので。